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How to play "Re:Raise" [レビュー]

  例大祭10で、魂音泉よりリリースされたRe:Raiseを、DJ達がクラブの現場で使い勝手の良いトラックとなるように、五条弧萩が「DJの目線でアドバイスをする」という機会を得ました。
 せっかくでしたので、「私がK'sさんに伝えた要望やトラックをDJ Mixをした感想をブログなどで掲載したい!」と伝えたところ、快く魂音泉さんから承諾を得る事ができたので、この文章を書かせていただいてます。
 ということで、本アルバムのリリースと同時に魂音泉サイトにて告知されておりました、五条狐萩的魂音泉トラックの使用方法についての紹介とレビューです。
Re:Raiseに収録された10曲全ての解説と、実際にMixしてみて使い勝手が良いと感じたトラックを「アーティスト名/曲名」の順で併せて紹介しています。

 紹介しているトラックはBeatportで購入できますのでそこから近いグルーヴの曲などを知り、ライブラリを充実させてもらえたら幸いです。
そして、現場で使ってみて、その時の感想などを制作者に伝えていただけたらと思います。
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1.Nightcall (Brand-New Morning Remix)
今回のアルバムの中で特にスタアパ系に近い仕上がりになっている本トラックは、ピッチをそのままにしたピアノハウスとしても、やや持ち上げてプログレハウス/トランスとしても対応できる親和性がある。
特徴的な部分としてイントロがは約3分と、アルバム収録曲中最も長い。
これはロングミックスをする上で非常にメリットになるので、JOSEPH AREAS/PARVENU Original Mixの後ろに置いて徐々にビルドする高揚感あふれるMixがオススメだ。
http://www.beatport.com/track/parvenu-original-mix/3609245

2.slushy poetry feat. 妖狐 (Never Knows Forever Remix)
聞き取りやすいキックとアルペジオがあるおかげで、Mixしやすいイントロになっている。
長さも十分に有るから、パソコンが自動で混ぜてくれるPCDJから一歩進み、CDJを操り自分の耳でMixが出来るDJとしてスキルアップするための練習曲には最適だろう。
イントロの後はエレピのコードがとても心地よく楽曲の土台を築いている。
妖狐氏のややハスキーな声との相性も抜群であり、このエレピがあってこその本トラックと言っても良いくらいだ。
DJの用途として見ればイントロのMixがしやすいのは前述したが、一方でエレピが始まるまでに確実に終わらせておかなければ前の曲と音のぶつかりが発生しやすい点は留意しておくべきだろう。
できることならば、事前の数曲からグルーヴに気をつけて組み立てておき、5:03辺りにある16小節のブレイクでクラウドの脚が一旦止まりそこから一気に爆発する感じで盛り上がるようなフロアコントロールをしていきたい。
本トラックの前後にはやや哀愁感を感じるKIKO NAVARRO/HEAVEN IS RIGHT HEREKiko Navarro Club Mixなどが使いやすいだろう。
http://www.beatport.com/track/heaven-is-right-here-kiko-navarro-club-mix/3228129

3.こい人しれず (Secret Garden Remix)
一音目からトライバルなパーカッションが特徴的な本トラックはアタックの鋭いキックが無いのでキックでピッチを合わせることが出来ない。
そのため表拍だけでMixしようとすると失敗する可能性が高い。
上手くMixするためには裏拍をしっかりと耳で聞いてグルーヴを掴んで欲しい。
楽曲としては割りとシンプルな構成になっているので万能感があるものの、サビの部分は今風のリードが聞こえてくるのであまりに時代の離れた曲とのMixは難しいかもしれない。
ピッチを上げた場合はトライバル系のハードテクノとの親和性はよいだろう。
その場合は音数が少ないので3デッキを使用して全尺重ねておきたいところだ。
裏拍でグイグイと押してくるKURA/VENOMなどとはロングミックスもやりやすいと思う。
http://www.beatport.com/track/venom-original-mix/4453501

4.さくらさくら feat. らっぷびと (SWD Remix)
一拍目からキックと通りの良いピアノの音がある8小節展開が2つ並ぶ16小節の構成なので、クイックにMixしていくのが良いだろう。
ボーカルが乗る17小節目(0:32)からはしっかりとしたキックの低域で安定したグルーヴを保持できる良質の楽曲である。
また終始特徴的なシンセリードが鳴っているので、ボーカルの声と同様にMidレンジの音圧に注意してEQを調整しておきたいところだ。
アウトロは18小節あるので、半端になる2小節が次の曲に食い込まないように注意しよう。
特徴的なシンセリードと緩急のある構成が魅力の本トラックは、TIESTO, KYLER ENGLAND/TAKE ME FEAT. KYLER ENGLAND (Original Mix)のようなトラックと組み上げたグルーヴの展開をフロアに投げたいところだ。
http://www.beatport.com/track/take-me-feat-kyler-england-original-mix/4356715

5.触れられない物語 (Over the _Moon_ Remix)
Midが支配する8小節に乗ってくる重量感のあるキックが心地よい。
最初の8小節はMixするときにとても入れやすく、使い勝手の良いトラックである。
BPMが123と若干遅めなのでピッチを上げて重量感のあるキックを少し上に引っ張るようにすると他のハウスと混ぜやすいだろう。
DJのライブラリ構築として、ピッチを上げた時に大化けするトラックを見つけるという楽しみがあり、これはまさにその「化ける曲」である。
PCDJアプリやCDJにはマスターテンポがあるためこのようなピッチが変化した時の「化け曲」を知るDJは少なくなるご時代だからこそ、このようなトラックをライブラリとして持っておきたいところだ。
曲の展開としてはイントロの24小節目(0:48)の4拍目から「綺羅〜」のボーカルが乗ってくるため、その部分が消えないようなMixを心がけたい。
41小節目(1:20)に音が広がるのでその部分でフロアが盛り上がるだろうが、16小節(約30秒)で収束するため、フロアコントロールの腕が試されるだろう。
Midの心地よい音が特徴的な本トラックはややトランシーな展開を持つKASKADE/ATMOSPHERE - EXTENDED MIXなどが合うと思う。
http://www.beatport.com/track/atmosphere-extended-mix/4437971

6.童祭 feat. AO (Starry Night Parade Remix)
オールディッシュなピアノのバッキングからスタートする本トラックは32秒から大きく展開が変化するので、イントロの部分をどう使うかがDJの腕の見せ所だろう。
勇気を持って切り落とすのもありだが、出来るならばグルーヴの転換として有効に活用したいところだ。
速度はBPM150を基準としてダブルカウントでの75との往復であるので注意が必要だろう。
というのも単調にプレイしていては、例えば1:23からの部分でフロアのクラウドが足を止めてしまう危険性があるからだ。
速度が落ちているところでも踊り続けてもらうためには前後の曲が非常に重要になる。
音に関して本トラックは軽快なボーカルと耳ざわりの良いシンセリードが主体となったトラックなので、キックでグイグイと引っ張っていくことはできない。
一方で、それは前述したフロアコントロールのやりやすさにプラスとなるから、どうか選曲にこだわって良質のグルーヴを組み立てて欲しいところだ。
例えば、裏拍が心地よいFELT/Little Novaなどどうだろうか?

7.Lingering Cold feat. Ginryu
遅く重いベースに語るように歌う男女のボーカルが特徴的な本トラックはMixするよりカットインでフロアに問うてみたいところだ。
一方で後半はしっかりとキックが入ってくるためピッチを掴むことは用意だろう。
ベースの音をどのように上手く扱うかがカギとなってくるので、本トラックと同様に心地よいベースのある曲を用意すると失敗が少ないだろう。
東方アレンジで言うとスラップベースが素晴らしい発熱巫女〜ず/Moonstruck Danceなどどうだろうか?

8.Beyond the Brink feat. Romonosov_、ytr (Another Heaven's Remix)
耳でピッチを合わせるこの出来るCDJでプレイするDJは全く問題無いが、PCDJは事前のピッチ解析が難しくて一苦労必要だろう。
Track.07と同様にワブルベースとキックの裏打ちグルーヴがとても心地よい。
107小節目(3:01)からピッチも曲調も大きく変わるので、この部分からは早めの四つ打ちへ持っていくのはやりやすいだろう。
前のDJから大きくグルーヴを変えたい時に使えるので良質な”ツール”として常備しておきたいところだ。
後半のアシッドなTB Baseの音をピックアップして往年の名曲、HARDFLOOR/TEEBEESTROICAを乗せるのはどうだろう。
http://www.beatport.com/track/teebeestroica-original-mix/238027

9.Once in a blue moon feat. らっぷびと (Milky Dream House Remix Extended)
リズミカルに優しいピアノのバッキングから金物、キックと綺麗にビルドされてゆくイントロはミックスをする際にとても扱いやすい良質なトラックとなっている。
25小節目(0:47)からのボーカルはやや軽めの音作りでコーラスと差が無いように仕上げられており、男女のボーカルトラックがある場合に苦労するパート毎のEQ操作の心配が無いのもありがたい。
57小節目(1:47)、105小節目(3:18)からのブレイクはイントロと同様にリズミカルなピアノが跳ねるので、この部分でフロアに心地よい爽快感が広がるようなプレイを心がけたいところだ。
161小節目(5:00)の深いブレイク部分が来るとフロアは曲の終盤を感じ取るはずなので、ここから次の曲を乗せてゆくとMixしやすいだろう。
本トラックの後ろに持ってくるとすればリズミカルなピアノと心地よいブレイクのグルーヴを維持できるインストトラックとしてSTUDIO APARTMENT/M.A.Y. FEAT. HAJIME YOSHIZAWAOriginal Mixなどはどうだろうか。
http://www.beatport.com/track/m-a-y-feat-hajime-yoshizawa-original-mix/1478126

10.COZMIC DRIVE feat. 妖狐 (Extended)
イントロの最初の前半はキックが無いため、前の曲に乗せるのに扱いやすい16小節となっており、この部分で完全に乗せられるように練習しておくと良いだろう。
その後の8小節のキック+8小節メロの展開もとてもDJのツールとして扱いやすい。
本トラックの特徴としてボーカルが表に出ているので他の曲との区別を付けやすく、グルーヴの展開を組み立て始めるのに重宝するだろう。
一方で一つのリード系音色がメロディラインを演奏し続けているのでは無いため、ボーカルのように分かりやすいメロディが終始聞こえているキラキラ系のハウスとは合わない点は気を付けたいところだ。
そのうえで展開の強弱がしっかりあるのと、キャッチーな「COZMIC DRIVE」というフレーズでフロアを盛り上げるには最適だろう。
アウトロは最後までEDITの施されたボーカルが残ってるため、Mid EQを上手く使って馴染ませながら次の曲に渡したいところだ。
たとえば、本アルバムに収録されているslushy poetry feat. 妖狐 (Never Knows Forever Remix)などを後ろに持ってくれば安定したMixができるだろうし、DAVE ROSE, ANTHONY ROSS/FEELIN Original Mixをもってきてしっとりしたグルーヴに持ってゆくのもいいだろう。
http://www.beatport.com/track/feelin-original-mix/4402683

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