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「もし東方インスト好きがオススメCDをレビューしたら」外伝 [レビュー]

Tantramachine.com & TripleCube発行の「もし東方インスト好きがオススメCDをレビューしたら」にいつもお世話になっている3つのサークルさんの冬コミ新譜についてレビューを寄稿しました。
http://tantramachine.com/review/review.html

このレビュー原稿は「DJ視点で」というリクエストだったのでその方向でしっかりと書いたら「専門的過ぎてちょっと...」というボツになった文章が存在します。
書き直したマイルドな文章がどのように仕上がったかは本を見ていただくとして、ボツ原稿をレビューした3つのサークルの中の方に見ていただいたところ「音楽制作側としてはこれぐらいでも全然ok」とずいぶんと好評でした。
そこで、レビュー本主催に許可を貰いまして公開することにしました。
ついでに本に掲載されたテキストの後書き的な言葉も添えることにします。

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Sweet
東方オシャレCDの筆頭と言っても過言では無いイワクラコマキさんの素敵なCD。
誰が言い出したか「家具の音楽」という表現が妙に納得できてしまう。
雰囲気よし、和音よし、ジャケットよし。ニスの手触りよし。

1.メイプル (For Doughnut Jockey)
アップテンポなピアノトラック、左手の安定したコードの上に跳ねるようなメロディが重なる。途中から混ざってくるエレピの優しい音色がとても心地よい。

2.クランツクーヘン
オーソドックスなジャズ風の楽曲である。ウッドベースと深いシンバル、裏のリズムを読ませるようなオールディなピアノが丁寧に元曲をなぞっている。

3.Belberry
早めのBPMにリズムマシンのタイトなキックとTR-909のライドを連想させるシーケンスのリズムループにエレピがメロディを奏でるのだが、よくあるダンストラックのようなメロディでは無くジャズを連想させる裏のリズムを楽しめる楽曲になっている。

4.竹流し
左右にパンの振られるイントロから始まるエレクトロニカのような始まり方をする。この楽曲はさまざまな音色で独特のリズムを組み立てているシンバルの音色に注意して楽しみたいところだ。

5.Platino
Track.2と同様のオーソドックスなジャズ風の楽曲である。元曲に忠実かつ、十分な「跳ね」をもったピアノがメロディを楽しませてくれる。

6.肌が、咽ぶ
他の楽曲とは使われている音色が大きく違い、ヴィブラフォンがメインとなっている。途中で重なるハモンドオルガンとの会話のような音のやりとりが非常に楽しい。

7.Ontembaar2
Track.3と同様のリズムマシンによるキックがタイトに刻まれる上にパーカッシブものと広く空間を漂うような2つのピアノがメロディを刻んでゆく。思わず体が動く軽快な楽曲である。

8.トヨサトミミノBゴシックStd
Track.7のアップテンポな雰囲気から一転してエレピの柔らかな音が空間に広がる。一方でエレピの空間を文字通り刻むようなエッジの立ったリズムシーケンスが適度な緊張感を与えている良質な楽曲である。

9.幻想郷交通情報センタ(Direct Audio)
一聴してシューティングゲームのBGMっぽい雰囲気の楽曲であるが、よくよく聞き込めば皮モノのリズムがタイトに刻まれるドラムンベースである。

10.姫ライラック
甘いだけではなく、ほのかに苦味を含ませた本アルバムにふさわしい、味わいのあるジャズを楽しませてくれる。60秒丁度で仕上げている所にもこだわりが感じられる。


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Under_the_dance_floor
私が東方アレンジを使ったDJをする時に絶対に持って行くのがこのバブレコのトラック達。
手元のハードテクノのライブラリと遜色なくmixできる現場本位の実用的なトラックには全幅の信頼をおいている。

1.#514 -Psychedelic Trance Remix-
正弦波の遷移と矩形波の立ち下がりからなるバブレコ独特の耳に残るベースからスタートする。オーソドックスなキックだが特徴の有るベースのおかげでピッチはすぐに掴むことが出来るだろう。最初のブレイクで元曲がひずんだリードシンセで奏でられ、重なる音が高揚感をさそう。タムのフィルで明けたブレイクからは一気にグルーヴが流れる、実にフロア向きのこいしちゃんである。

2.Disaster Selector
透明感の有るリードシンセの音色が元曲をなぞり、存在感の有るベースがしっかりした地盤を固めている。その後にくるピアノはとても良い音色が選ばれており、柔らかい音ながら楽曲の中でしっかりと存在感を放っており、リードシンセとの対比がとても心地よい。

3.Francfranc
ドラムとハネたパーカッションにベース。イントロからしばらくはdrumcodeのような雰囲気が有るが単音のメロディが不安定感を誘う。ブレイクが明けて元曲が顔を出し、前半に有ったリズムシーケンスとビルドされ楽曲の後半は不安定さが解消された爽快感が得られる面白い楽曲だ。

4.Hard Tea
名曲の「上海紅茶館」をどうアレンジするかと聴いてみたらイントロのみが元曲でその後は下腹部に来るキックとベースが待ちかまえていた。イントロ後のビルドは耳触りの良い音色が選ばれており、元曲を十分に楽しみながらダンスミュージックとして確実に踊ることの出来る良質な楽曲となっている。DJにとってもフロアコントロールしやすい、良質なツールとしてストックしておきたい楽曲である。

5.Under The Dance Floor
典型的な四つ打ちに時折8分と16分が入る安定したキックとハンドクラップによるビルドは確実にピッチを掴む事が出来る。使用しやすいように思えるが、ブレイクが長くは無いが深いのでその部分のフロアコントロールをどうするかがDJの腕の見せ所だろう。全体的に聴きやすいメロディが前面に出ている楽曲であるが、尺が長いことと展開が多いので楽曲全体の流れをしっかり把握してから使いたい所だ。


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Crystal_DISCO
試される北の大地からクールなアルバム。
涼しげで、カッティングエッジの効いたプログレハウスを堪能できる1枚。
OTAKU-ELITE's Recordings主催のD.watt氏が、交遊のある地元札幌のトラックメーカーを集めて製作したOER発のコンピレーションアルバム。

1.Emerald Bubble (Intro)
少ない音色と裏打ちのグルーヴから始まる本曲は、ビルド後に一転してキックが土台を作る安定したものになる。16小節の展開を把握してミックスするといい。

2.Kappamaki
ノイズをふくむ音色のビルドは徐々にキックが入ってくる踊り心地のいいもの。ビルドを終えた後に来るきらびやかなシンセの音色は全体のバランスを上手くまとめてとても心地よい。プログレッシブとは何かを本アルバムで主張するにあたって、最も適した場所にあるトラック。

3.Miare
キックが太くブレイクも綺麗なので、もう少しピッチを上げてトランスにも対応できる良質なトラック。

4.Voyage1969
典型的なプログレハウスのビルドから柔らかいピアノ音色のブレイクとなり、エピックな展開が非常に心地よい。これぞプログレハウス!という感じである。

5.Shady Step
長くのびるベースがDrumcodeのような気配を出し、途中に入るネタも含めて往年の良質なテクノな印象を受ける。

6.One-Man Disco Allnight Long
ハネた音と裏打ちのリズム、エレドラの音が小気味よい。YMOを彷彿とさせるようなトラック。

7.Bounder Of Life
ストリングスが重なるなか原曲を丁寧になぞってゆく流れの有るラウンジトラック。

8.Chill No Motion
ビルド明けのベースが美しい。安定したキックが芯に有るので、確実なミックスで中盤から入るアタックのあるメロディを生かしたいところだ。

9.C69
128拍(32小節)の後から入る薄い雲のようなパッド系シンセが幾重にも折り重なるようなビルドが特徴的。下支えするベースのうねりも心地よい。プログレッシブハウスの定番とも言える大きなブレイクに原曲のメロディをのせた展開はフロアのリスナには分かりやすく、プレイするDJには使いやすい展開になっている。後半はシンセフレーズのループにキックという実に使いやすい構成になっており、DJユースを強く意識していることが伺える。

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